「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
鉱山で採掘を続ける日々だった男がある日ついに石油を掘り当てる。しかしそれは男にとって始まりでしかなかった。男はそれをきっかけに勢力を拡大し続け、そのためなら唯一の身内である息子さえも利用する金の亡者へ、その姿は次第に人間よりモンスターといったほうがいいまでに変貌していく。
富を前にした人間は内に秘めていた欲望を異常なまでに露にするという人間の汚れた面をこれでもかとあぶり出した作品。ダニエル・デイ=ルイスがとにかく素晴らしい。久し振りの主演でいきなりのオスカーも納得、その姿はこの人が獲らずして誰が獲ると言わんばかりだった。滅多にこんな気にならないが、この作品については、作品はもちろんだがこの方1人を見ようという気持ちでも十分満足なはずだと感じた。
そしてラストが意味深、かつ印象的だ。これは観た方なら誰もが感じるはず。観終わって最初の感想は、これだけ骨太な映画は久し振りだった。
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